セラピスト取材メディア『THERA-FIL』は、平均寿命ではなく健康寿命を延ばすために、病院以外で本当の健康を届けるために活躍しているセラピスト(Therapist)を1つの記事(Film)として取り上げています。
複数事業の代表として活動するに至るまでにどのようなストーリーがあったのでしょうか?
疋田さんのFilmを覗いてみましょう。
目次
疋田さんが理学療法士になろうと思ったきっかけを聞かせてください!
けがをしたスポーツ選手のサポートにまわりたいと思ったことがきっかけです!
小中高と学生時代でずっと野球をしていました。
周囲にたくさん上手な選手がいたので、いい意味でなくプロ野球選手になる選択肢は、スポーツをしていて、けがをした方に関わりたいと思い、理学療法士の資格を取得しました。
また知り合いがけがで手術して、それを乗り越えてプロに行ったんですが、現役生活を長く続けられるようにサポートできる仕事がしたいと思ったのもきっかけの一つですね。
実際に現場に出てみてどうでしたか?
やりがいがあって素晴らしい職業だと思いましたが、自分の感情と合いませんでした・・・
理学療法士の資格を取得して、回復期病院に就職しました。
仕事自体はやりがいもあって楽しかったんですが、まずお金がすべてではありませんが、給料がとても安かったんです。
ほかにも元々、経営者になりたいという想いがあったので、経営の勉強をしたいという感情と仕事の内容が合いませんでした。
最初は半年で退職する予定でした。しかし、「新卒が入って引き継ぎが終わるまでは在籍してほしい」と言われ、結果的に1年と3か月在籍していました。
転職先は、経営について勉強・経験をしたかったので、訪問看護のベンチャー企業へ転職しました。
そのベンチャー企業へは、専門学校時代の先輩ですでに鍼灸の会社を経営されている方から、社会人1年目の時期にお誘いを受けていたんです。
転職した当初は、立ち上げの段階から入り、セラピストのスペシャリストよりも経営者として成功したいと考えていました。
そのため、2年目の時点で責任者として訪問看護の現場や売上などの数字管理、営業、人事など経営に必要なすべての業務をおこなっていましたよ。
疋田さんの現在の活動のきっかけは何ですか?
人を教育して組織を構築したいと思ったからです!
私は、29歳で独立しました。
経験を積んでいくにつれて、自分自身に夢ができ、東京で独立して自分で経営の挑戦をしたいという想いが強くなり、退職し上京して自分で会社をつくりました。
医療ベンチャーの会社では、社会人としての経験をたくさんさせていただいたので、その経験ができたからこそ今の自分があると思っています。
感謝しかありませんね。
独立して最初に始めたのが、美容整体サロンでした。
最初は整体のみのサロンだったんですが、徐々に小顔などの美容分野も取り入れていって、美容整体サロンとして1年半ほど活動しました。
最初に美容整体サロンを起業したのは、何か狙いがあって事業を選んだというよりも、できることで起業したという感じでした。
やりたいことより今の自分にできることを形にしたという感じですね。
それから当時東京で流行っていたシーシャを、地方の滋賀県で展開したいと思いシーシャバーをオープンしました。
初めての夜の仕事でしたが、気づけばたくさんの方と繋がれて毎日楽しく仕事をしています。
その後、組織開発支援事業とヘッドスパサロン事業を始めました。
組織開発支援事業と聞いてもイメージが湧かない方もいらっしゃると思うので軽く説明しますが、医療系などは関係なく、さまざまな企業に携わらせていただいています。
簡単にいうと、社内体制の整備をする感じですね。
経営理念を掲げて売上をつくる組織を構築したり、組織内の役職ごとの業務内容を書き出し、昇格までのステップを明確にします。
以上が現在私がおこなっている活動ですが、医療系の事業だけではないのはお分かりいただけたと思います。
ただ、どの事業にも共通しているのは、スタッフの教育ができる点です。
先ほども言いましたが、私には、教育をして組織を構築していくというビジョンがあって、そのビジョンが根本にあるなら、正直事業は何でも良いんです。
私のなかでは、教育があって初めてその先に事業があると思っています。
現在の活動に込められている疋田さんの想いはありますか?
人間力です!!
私にはどんな事業においてもブレない経営理念があります。
それは『在り方』『感謝力』『他喜力(ほかの人に喜んでもらうこと)』です。
この3つの理念があってこその事業だと思っているので、現在の活動のすべてにこの理念があります。
たしかに事業にはやり方などの大切な要素があります。
しかし、私のなかでそれは正直後回しです。まずは人間性。
やり方や仕組みじゃない部分で一番大事にしていることです。
どちらかといえば、やり方はやりながら軌道修正していけば問題ないと思っていて、人間力の部分を教育していくという強い想いを持って、常に活動しています。
私と関わってくださることで、自分という人間の在り方を見直し、周囲の方にどんなことでも感謝を忘れない、そして人を笑顔にできる人間を増えてくれると嬉しいです。
当然私自身も常に成長できるように、日々精進していきます。
疋田さんの今後の目標はありますか?
100年企業です。100年続く会社っていうのを目指していきたいです!
正直、今後どんな事業をしているのかは想像がつきません。
これまでもできることや時代に合った事業をおこなっていたので、これからの時代がどうなっていくかによって、取り組む事業も変わってきます。
ただ、どんな時代になっても目標は100年企業です。
現在起業ブームで、多くの方が起業しています。
もちろんそれは良いことですが、起業した会社の生存率は5年で15%、10年後には6.3%と非常に厳しいのが現実です。
よって私は、どんな事業を展開するという目標よりも、どんな事業を展開しても100年続く会社を目標にしています。
THERA-FILを通して伝えたいことなどはありますか?
やりたかったらやるべきだ!!と伝えたいです!
あえてこの言い方をしますが、失敗しても死なないからやりたかったらやれ。あーだこーだ言う前にまずはやりなさい。
最初から質にこだわる必要はありません。
質にこだわって、やりたいやりたいばかりでやらないなら意味がありません。まずは質より量。
10回やって1回うまくいけばそれでいいくらいの思考ででどんどん動いていくべきだと思います。
動きながら質を高めていけばいいんです。
そして、その行動には人間性が必要です。
自分という人間の在り方を見つめ直して、どこまでいっても人に感謝ができ、人を笑顔にできる人間であるべき。
それを忘れずに、これからも一緒に頑張っていきましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
疋田 大樹(ひきた たいき)
資格を取得後、回復期病院に勤務。現在は地元滋賀県でシーシャバーを開業し、組織開発支援事業、ヘッドスパサロン事業もおこない、複数事業の代表として活動している。