セラピスト取材メディア『THERA-FIL』は、平均寿命ではなく健康寿命を延ばすために、病院以外で本当の健康を届けるために活躍しているセラピスト（Therapist）を1つの記事（Film）として取り上げています。
柔道整復師として整骨院・整体院グループ経営に至るまでにどのようなストーリーがあったのでしょうか。
ホリ先生さんのFilmを覗いてみましょう。
目次
ホリ先生が柔道整復師になろうと思ったきっかけを教えてください！
オール巨人師匠に恩返しできる仕事がしたいと思ったのがきっかけです！
私は18歳の頃、島田紳助さんや上岡龍太郎さんが出演していた全国ネットの番組でおこなわれたオーディションに合格して、オール巨人師匠の弟子になりました。
1名枠のところ、私と有吉弘行さんの2名が合格したんです。有吉さんは8か月で弟子を辞めさせられたのですが、その1年半後に東京でブレイクしました。
弟子としては私のほうが評価をしていただいていたので、弟子で月収0円の私とブレイクして月収5,000万円の有吉さんを比較して、そのギャップの大きさに正直苦しみました。
4年間の弟子期間を終え、コンビとして活動を開始したのですが、約半年で解散することになってしまいます。
その後も思ったとおりにはいかず、このまま漫才師でいると自分が壊れてしまいそうだったので、別の仕事に就くことを考え始めたんです。
そのとき、師匠が首が痛いとおっしゃっていたので、身体の不調を改善する仕事に就いて恩返しができたらと思ったんです。
父が鍼灸師、母が鍼灸マッサージ師だったので、両親からの助言もあり柔道整復師になることにしました。
ホリ先生が漫才師を辞めて柔道整復師になるまでの経緯を教えてください！
地元の整骨院で見習いとして働きながら学校に通い、柔道整復師の資格を取得しました！
漫才師を辞める決断をするのに3か月かかりましたが、決断後はすぐに地元の茨木市で有名な整骨院にお願いして、見習いとして働かせてもらうことになったんです。
見習いが施術で事故を起こし世間で問題視されるようになるまでは、整骨院では無資格でも施術をするのが一般的だったと記憶しています。
当時は柔道整復師の学校は少なかったので、倍率が高く入学するのが非常に難しかったんです。
しかし、整骨院の親方や両親に協力してもらい、無事に柔道整復師の学校に合格することができました。
当時は学業は学校で、臨床は自分が働く職場で学ぶ仕組みだったので、入学してからは13~16時の学校での授業と、その前後の午前と夕方以降の整骨院の仕事を両立して柔道整復師の資格を取得したんです。
卒業後は大阪府にある有名な整形外科や長野県にある救急病院で働き、休日にも治療技術のセミナーに参加していました。32歳くらいまでは技術研鑽と貯金に専念し、2006年に整骨院の開業に至っています。
ホリ先生が脳もみnomomi®️を開発するまでの経緯を教えてください！
技術研鑽を続けて、脳もみを開発するまでに至りました！
開業後、難しい患者さまへの施術を経験して、諦めずに治ると信じて技術研鑽を続ける重要性を感じ、使命感を抱くようになりました。
オスグッドのお子さまに2か月アプローチをおこなってもほとんど回復しなかったので、別の先生を紹介しようとしたんです。
しかし、「信頼している私に治してほしい。」というお父さまの言葉に心を打たれ、徹底的に効果的な治療方法を調べ、オスグッドのスペシャリストを見つけて連絡しました。
完全に赤字でしたが、30万円ほど支払ってその先生のセミナーを受けて、患者さまへアプローチをおこなったところ、なんと症状が改善したんですよ。
施術者が治らないと思い込んでしまうと治らない、治そうと本気で動けば治せるんだと感動したのを今でも鮮明に記憶しています。
さらに技術研鑽と工夫を重ね、今ではオスグッドはお母さまにお子さまの身体を動かしてもらう方法を伝えることで、zoomでもアプローチできるようになりました。
脳もみを開発したのも、さらに難易度の高いオスグッドの患者さまがきっかけです。
身体の動きや痛みに影響を与えているのは脳なので、脳神経にアプローチしないと改善が難しいのではないかと気づいたんです。
ホリ先生の事業への想いと今後の展望について教えてください！
柔道整復師を志す子どもたちを増やし、世界に整体を広めたいです！
最近、自律神経の乱れが原因の心身の不調は、脳の整体で対処できると考えるようになり、脳の整体“脳もみ（TM）nomomi”技術でストレスを軽減する睡眠専門ヘッドスパ「白熊の目覚め」を恵比寿に出店しました。
精神的なストレスによる不調や認知症は脳の問題なので、脳の整体をすることで改善できるはずです。
脳の整体はまだ技術が確立されていないので、私が先陣を切って展開していきたいと考えています。
将来的には、売り上げを作れるビジネスモデルを構築し、フランチャイズ展開する予定です。
脳もみで世界からストレスをなくす技術を開発し、世界の方々に整体の素晴らしさを伝えることで、”整体がファーストオピニオンになる社会へ”という弊社のビジョンを実現してくれます。
治療の技術さえあれば、マーケットは世界中にあります。活動を通して、整体はAIに負けない夢がある仕事だと発信し続けたいんです。
2023年には令和の虎へ出演し、書籍の出版やモスクワ・スペイン・タイなど海外でもセミナーの開催をおこないました。
また、柔道整復師に助けられた経験をきっかけに、柔道整復師を志すケースが多いです。
子どもたちに感動を与える施術をおこなうことで、将来私の会社に入社してくれる方を増やしたいと考えています。
すでに47都道府県のうち38〜39か所足を運びましたが、将来的には47都道府県すべてを訪れ、子どもたちに施術をする予定です。
THERA-FILを通して伝えたいことはありますか？
1つの分野を極め、さまざまな豊かさを手に入れてほしいです！
痛みを改善させられる柔道整復師は、経済面だけでなく精神面や人間的な豊かさも手に入れることができるので、最高の仕事だと感じています。
先日もInstagramにSOSメールをもらい、ある方へ施術をしてオスグッドの症状を改善しました。
その方は「生まれ変わったみたいです。父が顧問する高校でバスケットを続けたい。将来は柔道整復師になりたいです」と言ってくれたんです。
その言葉を聞いたお父さまは、涙を流していました。
すごく素敵で、ドラマになりそうな話ですよね。
この経験から、整体師の仕事は人生を変えるほどの影響力がある素晴らしい仕事なんだと実感したんです。
30~40代の頃は1つの仕事を極め、技術を磨くことが重要だと私は考えています。
1つの分野を極められること自体センスがあると言っても過言ではないですし、その方にとっての天職なのだと思うんです。
私は1つの分野を極めて技術を磨きそれを生かすことで、さまざまな豊かさを手に入れることができると信じています。
ぜひ、皆さんも自分が熱中できる道を見つけてほしいです。
ホリ先生
18歳の頃、オール巨人師匠の弟子として漫才師になるが、柔道整復師へ転身。整骨院で働きながら、柔道整復師の資格を取得。整形外科や救急病院で技術を磨き、2006年に『アクア整骨院』を開業。現在はアクア整骨院・整体院グループ代表を務める。脳もみnomomi®︎創始者。整体がファーストオピニオンになる社会を目指し、感動を与える施術をおこなう。書籍の出版・講演活動などでも活躍中。