セラピスト取材メディア『THERA-FIL』は、平均寿命ではなく健康寿命を延ばすために、病院以外で本当の健康を届けるために活躍しているセラピスト（Therapist）を1つの記事（Film）として取り上げています。
病院を退職後、パーソナルトレーナーとしての活動に至るまでにどのようなストーリーがあったのでしょうか。
後田さんのFilmを覗いてみましょう。
目次
後田さんが理学療法士になろうと思ったきっかけを教えてください！
けがをしてリハビリを受けたことがきっかけです！
私はずっとサッカーをおこなっており、中学生の頃に鎖骨を骨折してしまい、リハビリを受けたことがあります。
おもに上半身のリハビリを受けていたので、作業療法士の方にお世話になったと思うんですが、当時は作業療法士と理学療法士をはっきり区別できていませんでした。
自分の進路を決める段階でスポーツ分野にも携わりたいと考えていたので、作業療法士ではなく理学療法士に興味を持ちました。
スポーツトレーナーを目指すか、理学療法士を目指すか非常に悩んでいたんです。
学校の先生や両親にも相談し、国家資格を持っているほうが良いという結論に至り、理学療法士になることを決めました。
後田さんが実際に理学療法士になった感想や現在の活動を始めた経緯を教えてください！
健康寿命を延ばしたいと思い、パーソナルトレーナーとして活動を始めました！
学生時代の勉強では生理学や病理学、疾患に関するものなどスポーツ以外の勉強が多かったイメージがあります。
実際に病院で働き始めると患者さまはご高齢の方が中心で、当初抱いていたイメージとは大きく異なるものでした。
就職した病院もスポーツ専門ではなく、心疾患やがんの患者さまが入院されている総合病院だったので、ギャップが大きくなった原因だと思います。
また、病院で病気やけがなど、すでに身体の不調が出ている方に対して介入していくうちに、身体の不調を改善することも大切ですが、不調が出る前に予防することが重要だと考えるようになりました。
予防を促進するために、大学生の頃から好きだったトレーニングと理学療法士としての知識や経験をかけ合わせて、健康寿命を延ばすことに注力したいという気持ちが強くなったんです。
同時期に、現在所属しているパーソナルジムの代表である加藤さんがInstagramでジムの求人に関する情報を掲載していました。
ジムのコンセプトを知り、自分のやりたいと思っていたことが実現できると考え応募したんです。
その後、3年半勤めた病院を退職し、2023年6月にパーソナルトレーナーとしての活動を始めました。
後田さんの現在の活動について教えてください！
Instagramで集客をしながらパーソナルトレーナーとして活動しています！
現在は、パーソナルトレーナーとして『パーソナルジムPeriod.』に所属し、骨膜整体×オーダーメイドトレーニング×栄養指導で包括的にアプローチをおこなっているんです。
お客さまは、身体を変えたいという想いの強い男性の方が比較的多く来てくださっています。
集客に関しては、ジムとしてだけでなく、個人でもInstagramでリールやフィードを投稿するなど認知拡大を目指しているんです。
元々Instagramのアカウントのフォロワー数は700人ほどでした。『パーソナルジムPeriod.』に所属してからは週に3〜4本の動画を投稿するように意識して、それを根気強く続けています。
ある動画の再生数が突然伸び、それから1か月間で約8000人フォロワーが増えて、つい最近1万人を達成しました。
Instagramをご覧になっていらっしゃったお客さまから「私も先生のような身体になりたい」と言われることもあります。
自分がどう見られるのかを意識する必要があるので、自身の身体づくりにも気を配っているんです。
後田さんの今後の活動への想いや展望を教えてください！
お客さまに健康になってほしいという想いが強いです！
理学療法士とパーソナルトレーナーは似ているようで全く違います。
理学療法士は、保険制度のなかで病院にいらっしゃった方に対してリハビリをおこなうので、自ら集客をする必要がありません。
しかし、パーソナルトレーナーは自分でも集客をおこなう必要があり、お客さまに継続して来ていただくためにクロージングをおこなうなど、ビジネス的な側面もあります。
身体を変えたい、健康を手に入れたいといったお客さまのモチベーションを維持し、健康への意識を高めていくことができるか。
そのために、自分がどういった関わり方をするべきかについて考える機会が多くなりました。
私はお客さまに健康になってほしいという強い想いがあります。継続して身体を整えることで身体の不調を予防し、健康的な生活を送る方を1人でも多く増やしていきたいです。
そして、将来的にはパーソナルトレーナーとして自分のジムを持ちたいと考えています。
THERA-FILを通して伝えたいことはありますか？
初心を忘れず、医療職を目指したきっかけや仕事に対する想いを忘れないでください！
国家試験に合格することが、学生の皆さまにとっては最も大切だと思います。
国家試験に合格してからがスタートだということを覚えておいてほしいです。国家資格を持っているだけで、働き方の選択肢が増えます。
理学療法士の資格を活かして病院や老人保健施設で働くだけでなく、一般企業に就職し国家資格を活かした働き方ができるんです。
私は病院勤務からパーソナルトレーナーへ転職しましたが、多くの方を健康にしたいという想いは変わっていません。
病院で働く方もそうでない方も、初心を忘れずに医療職を目指したきっかけや仕事への想いを忘れないでください。
後田 和紀（こうだ かずき）
理学療法士の資格取得後、総合病院に4年間勤務。病院退職後、『パーソナルジムPeriod.』に所属し、パーソナルトレーナーとして活動。現在はInstagramを活用して集客をおこない、多くの方に健康になってほしいという想いを持ち、日々お客さまと向き合っている。