【井手 優輔 / 理学療法士】理学療法士も多方面で活躍できる!

【井手 優輔 / 理学療法士】理学療法士も多方面で活躍できる!

井手 優輔(いで ゆうすけ)

医療機器メーカーから転職し、理学療法士の資格取得後、回復期病棟に勤務。2022年に運動器認定理学療法士を取得し、2024年にはスポーツリズムトレーニング協会認定インストラクターの資格を取得。現在は病院での勤務のみならず、
スポーツリズムトレーニングを指導し、SNSでの普及活動もおこなっている。

THERA-FIL

セラピスト取材メディア『THERA-FIL』は、平均寿命ではなく健康寿命を延ばすために、病院以外で本当の健康を届けるために活躍しているセラピスト(Therapist)を1つの記事(Film)として取り上げています。

THERA-FILって何のメディア?
THERA-FIL

理学療法士、そしてスポーツリズムトレーニングのインストラクターとしての活動に至るまでにどのようなストーリーがあったのでしょうか。

井手さんFilmを覗いてみましょう。

井手さんが理学療法士になろうと思ったきっかけを教えてください!

井手 優輔

人と人が接している姿を見て、自分もこんな仕事がしたいと思ったからです!

元々大学を卒業し、医療機器メーカーで営業の仕事をおこなっていました。

自分の人生についてこのままで良いのかと自問自答しながら働いていたんですが、そのときに営業の仕事で、ある病院を訪れたことがあったんです。

その病院のリハビリ室に訪問した際に、患者さまと理学療法士の方との信頼関係が築けているのが客観的にみて分かり、私もこのような仕事をしたいと思いました。

以前からトレーニングが好きだったことや、自分の人生を考えたときにもう一度頑張ってみようと思い、専門学校に入学し理学療法士の資格を取得しました。

他職種から理学療法士の資格を取得するうえで抵抗はありませんでしたか?

井手 優輔

余計なプライドは捨てようと決めていたので、あまり抵抗はなかったです!

理学療法士の養成校に入学した際に、私よりも6歳下の方と同級生になることや私が理学療法士になったときに私と同じ年齢の方が6年先輩になることが頭をよぎったんです。

ただ、だからどうしたんだという気持ちがすぐに湧いてきました。年齢が下であっても理学療法士の経験年数では先輩であることに変わりはないので、余計なプライドは捨てようと決めていました。

学校へ入学してみると社会人枠の方も多く、兄弟のような関係で成長することができました。

実際に理学療法士になってみると、理学療法の奥深さを感じることが多かったですね。

今思うと病院に就職してからは、日々臨床に対して考えることや学び続けていく大切さを実感しました。それがあったからこそ今も常にいろいろなことを吸収し、成長しようと思えています。

井手さんがスポーツリズムトレーニングを学ぶようになった経緯を教えてください!

井手 優輔

スポーツリズムトレーニング協会のマスタートレーナー2人の考え方に共感したからです!

理学療法士としてアスリートのリハビリで、競技復帰前のトレーニングとしてスポーツリズムトレーニングを取り入れていた先輩がいらっしゃいました。その方から教えていただいたのが始まりでした。

私もリハビリに取り入れてみようという軽い気持ちで講習会や試験を経て、2021年頃にスポーツリズムトレーニングのディフューザーの資格を取得したんです。

井手 優輔 経緯

スポーツリズムトレーニングにはディフューザー、アドバンスドディフューザー、インストラクターなどランクが分かれており、私が勤めている病院の副理事もディフューザーの資格を取得されています。

病院の副理事の紹介で、スポーツリズムトレーニングの協会のマスタートレーナー(創始者)にお会いする機会がありました

何度かお会いして話をするなかで、お二人の考え方やスポーツリズムトレーニングに対する想いを聞き、それにとても共感したんです。

理学療法士としてだけではなく、人間としても成長できると思いもっと学びたいと思い、インストラクターの資格まで取得しようと決めました。

ただ、スポーツリズムトレーニングは予想していたよりも苦戦しました。学ぶほど奥が深かったです。また、身体的にもリズム感を身に付けていくことが難しかったです。

何度も失敗したんですが、失敗を乗り越えてインストラクターの資格も取得できたことで、理学療法士としてだけではなく人間としても成長できたと感じています。

井手さんの現在の活動について教えてください!

井手 優輔

理学療法士としてだけではなく、スポーツリズムトレーニングのインストラクターとして活動しています!

現在は、理学療法士として回復期病院に勤務しながら、スポーツリズムトレーニングのインストラクターとして病院での業務後や休日を利用して活動しています。

井手 優輔 活動

山梨県内のサッカーチームや、フットサルチームでスポーツリズムトレーニングの指導をおこなっています。

スポーツリズムトレーニングの普及活動として、毎日Instagramでリール動画を投稿しています。

井手さんの活動にかける想いを教えてください!

井手 優輔

自分に付加価値をつけることが大切だと考えています!

理学療法士として働き始めて5年目の頃に、運動器認定理学療法士の資格を取得しました。そして7年目には、スポーツ医学検定1級という資格を取得しました。

理学療法士の資格を取得後、「ほかの資格を取得しても給料につながらない。」という声を聞いたことがあります。

たしかに、資格を取っても給料につながらないかもしれません。ただ関連資格の取得や、SNSでの活動のように自分に付加価値をつけることはとても大切だと思っています。

井手 優輔 想い

私は自分が努力して磨いた技術や知識、経験をもとにした施術で痛みが軽減し、動作にも変化が出ることで、患者さまが喜ぶ反応を見たいと思っています。

その反応を見ると、私も仕事を楽しいと思えるんです。だからこそ自己研鑽を続けられています。

さらにスキルアップができるので、病院外の仕事につながったり、結果的にお給料につながったりと努力が実を結んでいくと思います。

井手さんの今後の展望を教えてください!

井手 優輔

理学療法士とスポーツリズムトレーニングのインストラクターの仕事をどちらも大切にし、取り組んでいきたいです!

理学療法士とスポーツリズムトレーニングのインストラクターの仕事のうち、どちらか一方を大切にしているというわけではありません。

一方の仕事で得た知識や技術は、もう一方の仕事にも生かせていると感じているので、今はどちらの活動も同時進行で頑張っていきたいと思っています。

現在働いている病院は、自己研鑽に対してもインストラクターの業務に関しても寛容で、とても良い環境だと感じているんです。

インストラクターの仕事がもっとうまくいけば、病院でもより質の良いリハビリを提供し患者さまにも貢献できると思っています。

THERA-FILを通して伝えたいことはありますか?

井手 優輔

視野を広げて、感じたことを大切にしてください!

理学療法士の資格を取得することはゴールではなく、スタートなんです。

理学療法士の資格を取得したからといって、必ずしも理学療法士として働かなければならないということではありません。

就職すると、理学療法士や病院関係の方と関わる機会も多いので視野が狭くなりやすいですが、決して視野を狭めないでほしいです

そのうえで他者と関わるなかで感じること、心が揺さぶられ挑戦したいと思えることを見つけたときは、その気持ちを大切にして行動してください。

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