セラピスト取材メディア『THERA-FIL』は、平均寿命ではなく健康寿命を延ばすために、病院以外で本当の健康を届けるために活躍しているセラピスト(Therapist)を1つの記事(Film)として取り上げています。
病院勤務からオンラインサロンの立ち上げや大学院進学に至るまでにどのようなストーリーがあったのでしょうか。
郷間さんのFilmを覗いてみましょう。
目次
郷間さんが理学療法士になろうと思ったきっかけを教えてください!
少年野球をしていたことがきっかけです!
小学校1年生のときから少年野球を続けており、小学5年生のときに実力の差から野球で食べていけないことを実感しました。
今後何をしようかと考えたとき、けがをして野球ができない時期があったこともあり、理学療法士を目指すようになりました。詳しくは覚えていませんが、11歳のときには理学療法士になりたいと思っていたそうです。
野球選手は目指せないと分かっていても、野球は好きだったので大学4年生まで野球は続けました。練習して上手くなるのが楽しかったんです。
理学療法士の養成校を選ぶとき、理学療法にまつわる書籍を読んでいました。そのとき林行雄先生の文章や言葉選びに惹かれ、この方に勉強を教えてほしいと思い、進学先を決めました。
郷間さんが今の活動に至るまでの経緯を教えてください!
病院勤務時代に主催した勉強会が今のオンラインセミナーにつながっています!
病院勤務時代に同じ所属のセラピストへ肩、肘、股関節を中心とした勉強会を主催していました。
臨床5年目の転職をするタイミングで「勉強会は継続してほしい」と声が上がったので、オンラインで30分程度の勉強会をおこないはじめたんです。
それから参加者数が徐々に増え、今の『肩関節機能研究会』を立ち上げ、2023年の4月から株式会社へと法人化しています。
同時に大学院に進学し、現在は病院勤務、大学院通学、オンラインセミナー運営を同時進行でおこなっています。
1日のスケジュールとしては、仕事と通学がある日は朝の7時に家を出発し、15時半まで病院で臨床に出ています。18時から大学のゼミに参加し、22時ごろ大学を出て23時に帰宅。自宅に帰宅後、セミナーの準備や大学のレポートに取り組む毎日です。
来年から自費リハと訪問看護の立ち上げに携わる予定で、いずれは新規事業の方へ仕事量をシフトして行く予定です。
郷間さんの現在の具体的な事業内容を教えてください!
病院勤務と大学院通学をしながら執筆、オンラインサロンの運営をおこなっています!
現在はオンラインサロン、オンラインスクール、ウェブセミナー、実技セミナーの運営を病院勤務、大学院通学と並行しておこなっています。参加者の方は、Instagramの発信やセミナーのアナウンスをきっかけに参加してくださっています。
もともと開催していた対面セミナーがコロナ渦でできなくなったことをきっかけに、オンラインサロンに力を入れるようになりました。
セミナーの内容は、肩板や拘縮、脱臼など毎月テーマを変えておこなっています。1
つの題材に対して2時間かけて病態、解剖、評価、治療、オペなどの内容を自分の考えと論文の内容とに分けて話しています。
教科書で学ぶことと実際の臨床で使える内容は異なるので、分けて話すように注意しているんです。また、価格も上げないようにしてサロン運営をおこなっています。
私が通学している大学院で研究して分かったことも提供しているんです。セミナー開催にあたり著作権侵害の可能性があるので、資料に使用する内容はすべて私たちで作成したり、外部に委託したりして対策しています。
資料作成にはとても時間がかかりますが、参加者の方により良いものを受け取ってもらいたい気持ちで資料作成に取り組んでいます。
私は今では肩を専門としていますが、若手のころは肩について教えてくれる方がいませんでした。国家試験でも肩の内容がほとんど出題されていません。
臨床に出てから医局に行って肩に詳しい先生から話を聞くなど、知識を習得するまでに時間がかかりました。
もっと早く勉強できる方法を探していたところ、自分たちで勉強できる環境を創りたいと思い、オンラインサロン運営を始めたんです。
勉強に励んでいた当時は、理学療法士の報酬に対して不平不満はありませんでした。勉強することに費用はかかりましたが、将来的に回収できるとポジティブに考えていたんです。
郷間さんの今後の活動の展望や活動への想いを教えてください!
初学者を中級者にしたい想いで活動しています!
知識が0から1の方を増やしたいと思って活動しています。1から2、1から3はいくらでも発展できるんですが、0から1という基礎の部分の学習が一番重要であり、一番難しい部分です。
セミナーでは上級者向けの話もできますが私の熱い想いは控えめにして、まずは基礎的な知識をもった方を増やしたいと思っています。
今後は会員の方とコミュニケーションをとりたいです。会員数も増やしていきたいですが、サロン生から講師の育成も今後の展望の一つです。
教える側を希望される方もいるので、一緒に成長できるスタッフも増やしていきたいと考えています。
THERA-FILを通して伝えたいことはありますか?
現在地を確認しながら目標を立てましょう!
目標を立てることが大切だと思います。私は目標を立てたら必ず紙に書き出し、達成する日付まで明確にしています。
これはサロン生にも伝えているんですが、目標を立てるときに現在地を確認することが大切です。でないと方向性がはっきりしないので、どんなに頑張っても目標達成までの道のりが遠くなってしまいます。
今自分が置かれている立場を把握しながら、夢を叶えるためのステップを踏んでいけば目標達成に近づけるのではないでしょうか。
現在地を目的地を見極めて、自分のやりたい活動に取り組んでもらいたいと思います。
郷間 光正(ごうま こうせい)
理学療法士の資格取得後、総合病院で臨床経験を積む。勤務先で主催していた勉強会をきっかけに肩関節に特化した肩関節機能研究会を立ち上げる。現在は病院勤務、大学院通学をしながらオンラインサロン、スクール、セミナーの運営と幅広く活躍中。