セラピスト取材メディア『THERA-FIL』は、平均寿命ではなく健康寿命を延ばすために、病院以外で本当の健康を届けるために活躍しているセラピスト(Therapist)を1つの記事(Film)として取り上げています。
病院勤務から会社の代表に至るまでにどのようなストーリーがあったのでしょうか。
新田さんのFilmを覗いてみましょう。
目次
新田さんが理学療法士になろうと思ったきっかけを教えてください!
お世話になった柔道整復師の方に勧められたことがきっかけです!
部活動で野球をしており、けがをしたときに柔道整復師の方にお世話になりました。人の役に立つ仕事に就きたかったことや医療関係の仕事に就きたかったことが重なり、理学療法士を目指すようになりました。
最初は柔道整復師になろうと思ったんですが、お世話になった柔道整復師の方に「スポーツ分野に行きたいなら理学療法士が良い。」とアドバイスをいただき、方向転換しました。
養成校に入学してからは良い先生方と知り合うことができ、自分が素晴らしい世界にいると思ったことを覚えています。
新田さんが現在の活動に至るまでの経緯を教えてください!
日本栄養士会常任理事(当時)との出会いが大きな転機になりました!
学校卒業後は、実習中の指導者に紹介いただいた病院に就職し、13年間病院に勤務しました。
仕事へのモチベーションが高い方ばかりで、研究や新規部門の立ち上げなど多くのことを経験させていただいたんです。その経験が、今の私を形成したといっても過言ではありません。
栄養士会理事のリハビリを担当させていただいたことは、大きな転機となりました。それ以来、その方と一緒に勉強や講演会を開催し、食とリハビリの大切さを伝え始めました。
地域のコミュニティを作りながらビジネス化していき、それが今の仕事にもつながっています。
病院勤務時代に大変だったことは特になく、すべて楽しんで仕事をしていました。スポーツチームのサポートやチームマネジメントの業務なども経験させていただいたんです。
私は、組織のなかで潤滑油のような役割をすることが得意だったので、長所を生かしながら動くことを心がけました。
そのなかで、私が病院でできることの上限に気づき、当時勤めていた病院の院長と理事長にご理解およびご出資までいただき、2019年に『株式会社NITTA JAPAN』を立ち上げました。
2020年1月に『総合リハビリ施設 BALENA』をオープンしました。思いもしなかったコロナ禍が重なり、開業直後から苦境のコンボを味わいました。
現在は複数の事業を展開していますが、最初から知識があったわけではありません。経営や経理などの知識は、実際に動きながら学習しました。
新田さんは現在どんな事業を展開されていますか?
理学療法士の枠を超えて、私たちにできることは何でも取り組んでいます!
利用者も、スタッフも“誰もが健康で豊かに暮らしていける場所をつくること”が私たちのミッションです。具体的な事業内容は、デイサービスの運営、整体、シューズなどの物販、講演会やYouTube配信、開業支援など、ニーズに合わせた事業を幅広くおこなっています。
デイサービスは、ありがたいことに満員御礼で、姉妹店も複数手掛けさせていただきました。他社の開業・運営サポートに加え、今まで蓄積した専門家・経営者としてのノウハウをお伝えするコンサルティング事業のご依頼もいただいております。
いずれは、病院から新たに発信できるモデルにしていきたいと思っています。
事業は、1施設のなかで時間を分けてサービスを提供しており、デイサービスの遊休時間に整体、地域主催のイベントや、医療職だけでなく幅広く他事業の職種が集まる交流会やセミナーもおこなっています。
自身で活躍したい方の場所としても、活用していただきたいんです。
現在は第二創業期で、事業を取りまとめ、会社とスタフが大きく成長するフェーズになりました。
私だけでなく、すべてのスタッフが楽しく輝いて働けるように経営と取りまとめに注力しています。
新田さんの仕事に対する想いを教えてください!
生涯を通じて「成長」できる場所を提供したいです!
その方の特性を生かせる場所をつくりたいです。
”成長”は、私のなかでキーワードになっていて、一人ひとりが生き生きして成長でき、その結果が健康へつながれば幸せで居続けることができると思います。それは幸せになるための肝だと感じています。
私もいずれは独立したいとは思っていましたが、1人で動いてゴッドハンドのような存在になることは自分の強みではないと思っていました。仲間と一緒にやっているのが自分らしいと思っていたところ、人とのご縁に恵まれ、今の私があります。
自分の特性を発見でき、一人ひとりが成長と活躍できる場所をつくりたいです。
THERA-FILを通して伝えたいことはありますか?
3つ以上のスキルを磨いて、自由な発想をもちましょう!
型にはまらないでください。自由な発想をもつことで見える世界が広がります。
病院から外に出て思ったことは、理学療法士は企業からとても求められているということです。専門的な知見が必要とされているんです。その分、理学療法士の認知が広がっています。
病院以外での活躍の場が広がっていることは頭のなかに入れておいてほしいです。
ただし、理学療法士としての経験と知識があることが前提であり、目の前の患者さまに最高のアプローチができるよう、常にスキルを磨いておきましょう。
それを体感できる場所が、『BALENA』にあります。特に若いうちから、早い段階で色んな世界を見ておくと、今後の成長の幅がより広がると思います。
一緒に取り組める方を増やしていきたいので、もし興味があったらお気軽にお問い合わせください。
新田 智裕(にった ともひろ)
理学療法士の資格取得後、総合病院で臨床経験を積む。病院勤務時の経験や出会いをきっかけに、『株式会社 NITTA JAPAN』を立ち上げる。現在はデイサービス運営や整体、YouTube配信、シューズ小売業、開業支援など多岐にわたり活躍中。