セラピスト取材メディア『THERA-FIL』は、平均寿命ではなく健康寿命を延ばすために、病院以外で本当の健康を届けるために活躍しているセラピスト(Therapist)を1つの記事(Film)として取り上げています。
柔道整復師としての勤務や教員を経て独立し、多事業展開に至るまでにどのようなストーリーがあったのでしょうか。
清水さんのFilmを覗いてみましょう。
目次
清水さんが柔道整復師になろうと思ったきっかけや養成校に入った感想を教えてください!
柔道整復師の一家に生まれ、跡を継がなければいけないと考えたからです!
元々、私の父や従兄弟が柔道整復師で、実家の2階は居住スペースとなっており、1階が治療院になっていました。
私は、高校2年生まで社会科の教員になりたいと思っていたので、歴史について深く勉強できる大学を目指していたんです。
しかし私は長男ということで、実家の治療院の跡を継がなければいけないと思ったことや、父や家族の影響を受け教員ではなく柔道整復師になることを決意しました。
社会科の教員という夢は諦めたものの、柔道整復師については父の姿をみてとても魅力的な仕事だと感じていたんです。
柔道整復師の学校へ入学し勉強を始めて、父から勉強内容に関する話を聞いていたので、学校での勉強内容にギャップを感じませんでした。
ただ、接骨院でバイトをしていた友人から「教科書に書いてあるような症状の方や重い外傷などのけがをした方は全く来ない。」という話をよく聞いていたんです。
今までイメージしていた柔道整復師のイメージと、友人から聞いた柔道整復師の仕事内容にギャップを感じました。
柔道整復師の学校教員になった経緯を教えてください!
教員になりたいという旨を伝え、養成校側から許可をいただいたからです!
元々、私は学校教員になりたかったので、養成校に在学していた当初から「新卒で教員にしていただけませんか?」と何度もお願いしていました。
最終的に養成校側から許可をいただき、4年間教員として勤めました。
養成校では、学生に実技を教えながら解剖学や生理学など国家試験対策をおこなっていたんです。週の半分は養成校で講義を担当し、残りの日は治療院で患者さまをみるという生活を送っていました。
ベンチャー企業に転職した経緯を教えてください!
起業の誘いを受け、それからビジネスというものに興味を持ち始めました!
教員2年目のときに、ルーティン化された仕事を将来も続けていくことに疑問を抱いたんです。
学生に感謝される教員の仕事はとても魅力的でしたが、自分の20代も1回しかないと考えたときに、人を育てる前に自分を育てることはできているのかと考え始めました。
そんな悩みを抱えていたときに、同じ学校職員であった現在の代表から「将来一緒に起業しないか?」と誘ってもらい、そこからビジネスに興味を持ち始めました。
そして新規事業を立ち上げたのですが、当然うまくいくはずもなく3か月間収入もなかったんです。
生活ができない状態に至ったことや、ベンチャー企業に入って一からレベルアップしたいという気持ちもあったので、一度起業を断念して転職をしました。
そこで、2つの営業部署の立ち上げや独立支援、キャリアアップを目指すコンテンツづくり、人事などさまざまな業務に携わることができたんです。
その企業に在籍していたのは約2年3か月ですが、本来5年や10年かけて経験することを短期間で経験できたというのは、私にとって大きな財産となっています。
清水さんは現在どのような会社を運営されていますか?
パーソナルジムや営業代行、マーケティングの3つの事業をおこなっています!
起業をしようと誘ってくれた今の代表が、新たにパーソナルジムの1店舗目を出すことを知り、一度直接会うことになったんです。
知人と話すなかで、ベンチャー企業で働き続けるよりも自分の能力を最大限発揮できるという感覚を覚えました。
私もベンチャー企業でさまざまな経験をして自分にも自信がつき、役に立てるんじゃないかと考え、退職を決意したんです。
その後、2020年に『株式会社Be ambitious』を起業しました。
『株式会社Be ambitious』は、パーソナルジム店舗運営事業やセールスプロモーション事業、マーケティング事業の3つに分かれています。
パーソナルジム店舗運営事業は、『Be more』として医学的根拠に基づいたトレーニングプログラムを提供しているんです。
生活水準・環境に起因する身体的・精神的な不調に寄り添い、お客さま自らが実感する健康を実現するためのサポートをおこなっています。
また、私がベンチャー企業で経験してきた営業代行などのサービスも提供し、大手企業の二次請けも担っています。
マーケティング事業では、集客支援や場合によってはチラシ配布、ホームページ制作、広告運用などもおこなっているんです。
現在の活動について事業にかける清水さんの想いを教えてください!
自分と一緒に働いているメンバーに成果を上げてほしいと思っています!
自分が成果を上げることよりも、私と一緒に活動してきたメンバーが成果を上げることに喜びを感じるんです。
そして会社が大きくなり、スタッフがその成果を実感し生活が豊かになるサポートをしていきたいと思っています。
また、家族や子どもに就労環境やスペック、クオリティにおいて自信を持てる会社でありたいと考えているんです。
清水さんの今後の展望を教えてください!
突き抜けた付加価値をつけたいと日々思いながら過ごしています!
会社の展望としては、創業当時から年商100億円を超えることを目指しています。
私たちは、元々医療従事者として働いていた方が多いので、可能であればウェルネス産業で100億円を目指したいというのが会社の目標です。
また「最終的に東京の大手町にオフィスがある会社にしましょう。」と話しています。
個人としては、自分の付加価値を上げ続けることを目指しているんです。
自分の得意なことが自分でもまだ分かっていない状態なので、自分の得意を探して、ほかの方より突き抜けた付加価値をつけたいと日々思いながら過ごしています。
THERA-FILを通して伝えたいことを教えてください!
情報弱者にならないでください!
柔道整復師などのセラピスト業界は、業界外の方々との関わりが少ないので、新人や経験年数が浅い方ほど、ほかの分野のことを一切分からないという方が多いと感じます。
情報の取捨選択を、良い悪いや合っている合っていないではなくさまざまな考え方があるという視点で、多くの情報を取ってほしいです。
また、柔道整復師は専門職としての付加価値があります。
できることの掛け算を続けることによって、自分の能力を高めていってもらいたいです。
清水 甲偉(しみず かい)
柔道整復師資格取得後、接骨院に勤務しながら母校にて学生指導をおこなう。その後ベンチャー企業へ転職。2020年に『株式会社Be ambicious』を設立し、経営戦略室室長兼CMOに就任。現在はジムや整体院、整骨院を運営。そのほかセールスプロモーション事業や人材派遣事業、マーケティング事業などを展開している。