セラピスト取材メディア『THERA-FIL』は、平均寿命ではなく健康寿命を延ばすために、病院以外で本当の健康を届けるために活躍しているセラピスト(Therapist)を1つの記事(Film)として取り上げています。
整骨院勤務の鍼灸師がサロンの経営者としての活動に至るまでにどのようなストーリーがあったのでしょうか。
角森さんのFilmを覗いてみましょう。
目次
角森さんが鍼灸師を目指したきっかけを教えてください!
家族や自身のけがを通じて、鍼灸師という職業に惹かれました!
私が鍼灸師を目指したのは、自身のけががきっかけです。
幼少期からスポーツに熱中していた私は、陸上競技でのけがを通じて身体のケアの重要性を実感しました。整骨院や鍼灸院に通うなかで、鍼灸師という職業に興味を持ったんです。
また、家族に医療関係者が多かったことも医療分野に進む後押しとなりました。しかし、医師になる道は現実的ではないと感じていたんです。
そこで、人の身体の問題を改善する職業として鍼灸師に魅力を感じ、高校生の頃にこの道を志しました。
角森さんが鍼灸師の勉強や仕事を通じて感じたことを教えてください!
整骨院での厳しい修行を通じて、患者さま一人ひとりに寄り添う大切さを学びました!
高校生の頃、鍼灸師の資格を取る前に柔道整復師の資格を先に取ったほうが良いとアドバイスをいただいたんです。そこで、高校を卒業して柔道整復師の専門学校に入り、18歳で整骨院でアルバイトを始めました。
朝8時から13時まで整骨院で働き、その後学校に通い、再び夕方から21時30分まで整骨院で勤務するというハードな生活を送っていたんです。
ただ、その生活のなかで技術を磨き、患者さま一人ひとりに寄り添う大切さを学びました。
6年かけて柔道整復師と鍼灸師の資格を取得し、整骨院で勤務しながらさらに新たな技術を習得するため、カイロプラクティックの勉強を始めたんです。
関西の学校でカイロプラクティックを学び、その後は東京の『Shiokawa School of Chiropractic』に通い、さらにカイロプラクティックの知識を深めました。
また、テーピング技術指導員としてのライセンスも取得し、スポーツ分野でも生かせるスキルを身につけられたんです。
スポーツ分野に携わるなかで、鼻が曲がってしまった中学生の方がいらっしゃいました。当時持っていた技術で鼻を真っすぐな綺麗な形に整えたところ、その中学生の保護者の方がとても喜んでくださったんです。
骨への施術で見た目を整えるとこれだけ喜んでくれる方がいると知り、美容整体を勉強するようになりました。
角森さんが独立や美容整体を始めた経緯を教えてください!
顔専門の先生になれば日本一を目指せると考えたからです!
学生のときからアルバイトをしていたんですが、お給料も少なくお金の面で苦労してきました。修行だと考えてがむしゃらに頑張ってきましたが、正直その頃が一番つらかったですね。
施術の技術が上がったとしても、経営をしっかりできなかったら意味がないので、お金の管理や経営についても学んできました。
その過程で、25歳の頃に個人でも活動しないとお金を稼げないと気づいたんです。当時勤務していた整骨院では分院長を務めていたんですが、当時住んでいたマンションの一部屋をサロンがわりにして自費専門のお店を出していました。
整骨院の業務終了後に、そこで施術をおこなうという働き方を約2年間続け、その後独立しました。
施術は良くても知ってもらわないと意味がないと思い、ブランディングにも力を入れていたんです。
当時はSNSがなかったので、amebaブログで連絡を取り、関西を中心にモデルや芸能人の方に施術をおこなってきました。やがて、多くの方に認知されるようになったんです。
美容整体をおこなうなかで、身体に対する施術で有名な先生は数多くいらっしゃいますが、顔に特化した施術ができる方はほとんどいないなと気づきました。
顔専門の先生として認知してもらうことで日本一が取れると思い、それからマーケットを変えたんです。
角森さんの現在の具体的な事業内容とその特徴について教えてください!
プレイヤー兼経営者としての活動を展開しています!
『KADOMORI』では、私自身も現場で施術をおこないながら、さまざまな事業を展開するなど、プレイヤー兼経営者として活動しています。
お金を稼ぐことだけ考えてしまうと、経営だけに注力することになってしまうんです。
ですが、現場に経営者が出ることでスタッフの声のリアルな声を聞くことができ、その意見を日々の業務や教育にも生かせます。
これは、何かを決断するときに現場の気持ちを理解したうえで決断していけるからこそ、スタッフの満足度が上がり、長く働いてくれることにもつながると考えています。
現在は、教育に最も力を注いでいます。やはり私たちの仕事は手を使うので、手の感覚を養うためにも学生の頃から現場で働いていたほうが、就職した際に即戦力となるし雇用する側も雇いやすいです。
そこで、当社のサブブランドである『SLEEPY』では鍼灸学生の方もアルバイトで雇い、現場で働きながら経験を積める環境を提供しています。
角森さんの今後の活動の展望と目標について教えてください!
フランチャイズ展開や教育事業を通じて、若手育成に力を入れています!
今後の目標は、フランチャイズ展開と教育事業の拡大です。
フランチャイズ展開では、私が培った技術と経営ノウハウを次世代に伝え、『KADOMORI』と『SLEEPY』の運営をスタッフに任せ、スタッフにもプレイヤー兼経営者としてサロンの経営にも携わってほしいと考えています。
そして、日本だけではなく世界も視野に広げ、マーケットを拡大していくつもりです。
だからこそ、日本のすばらしい技術を今度は世界に広めていきたいと考えているので、海外への店舗展開も検討しています。
また教育事業については、現在『KADOMORI Academy』を運営しており、小顔矯正の手技を伝えることで弟子を育成し、将来的に小顔矯正を日本全国に広めていきたいんです。
THERA-FILを通して伝えたいことはありますか?
鍼灸師やセラピストたちに、行動する重要性を伝えたいです!
鍼灸師をはじめ、セラピストの方々に行動することの重要性を伝えていきたいと思っています。
鍼灸師やセラピストを志す方々にとって、学び続ける姿勢と積極的な行動が成功への鍵だと思うんです。
私自身も、多くの挑戦を経て成長してきました。だからこそ、皆さんにはまず一歩を踏み出してほしいというメッセージを強く伝えたいですね。
自身の夢や願望をともにKADOMORIを使って叶えたい鍼灸師をお待ちしております。
角森 脩平(かどもり しゅうへい)
鍼灸師の資格取得後、整骨院の分院長として勤務しながら、個人でもサロンを開業。現在は『世界のKADOMORI』として、『KADOMORI』や『SLEEPY』など整体事業や『KADOMORI Academy』など教育事業を展開。自らも現場に立ち、スタッフの意見を経営に取り入れ人とのつながりを意識した経営をおこなう。日本の技術を世界に届けたいという想いで活動し、自身も挑戦を止めることはない。