セラピスト取材メディア『THERA-FIL』は、平均寿命ではなく健康寿命を延ばすために、病院以外で本当の健康を届けるために活躍しているセラピスト(Therapist)を1つの記事(Film)として取り上げています。
総合病院勤務から介護美容事業や講師業をおこなうに至るまでにどのようなストーリーがあったのでしょうか。
木本さんのFilmを覗いてみましょう。
目次
木本さんが理学療法士を目指したきっかけを教えてください!
ガールスカウトで出会った憧れの先輩がきっかけです!
理学療法士を目指すことになったきっかけは、ガールスカウトで出会った先輩の存在です。
両親が忙しく、幼少期からガールスカウトに所属していました。ガールスカウトとは、社会問題に目を向け、アウトドア活動や技術習得を通じて成長を促すプログラムです。
ガールスカウトでの活動を通じて、多くの方と関わることができ、そこで10歳年上の先輩に憧れたんです。
その先輩が理学療法士の大学に進学したことを知り、初めて理学療法士という職業に興味を持ちました。自分も身体のケアを通じて人々の役に立ちたいと思うようになったんです。
憧れの先輩の影響を受け、早い段階から具体的な目標を持つことができましたね。
木本さんの理学療法士としてのキャリアを教えてください!
コミュニケーションの壁にぶつかり、言葉の重要性に気づいたからです!
理学療法士としてのキャリアは、回復期病院での勤務からスタートし、理学療法士としての基礎を身につけました。
そこでは、脳卒中後や骨折後の患者さまのリハビリをたくさん経験できましたが、悩んだことも多かったです。
特に患者さまのモチベーション維持やコミュニケーションが重要だと改めて感じ、一人ひとりに寄り添い、彼らの笑顔を引き出すことを意識していました。
患者さまが笑顔で退院する姿を見たときの喜びが、最大のやりがいでしたね。
多くの患者さまと接し、リハビリを通じて日常生活への復帰をサポートするなかで、多くの学びを得ました。患者さまの笑顔を見るたびに、理学療法士としての使命を再確認しました。
約2年3か月勤めた後、回復期病院での経験を生かし、2022年7月に法人内の急な人員不足への対応として、介護老人保健施設へ異動することになったんです。
介護老人保健施設では約1年半勤務し、回復期病院とは異なる難しさがありましたね。特に、認知症を持つ患者や、独居の高齢者を支援する難しさを実感しました。
木本さんが介護美容に興味を抱いたきっかけは何ですか?
回復期での患者さまの多くがおしゃれを楽しむ機会を求めていたことです!
私が介護美容に興味を持ったのは、回復期病院で働いていた頃です。
女性の患者さまの多くが、病院生活のなかでおしゃれを楽しむ機会を求めていたことがきっかけでした。
それをきっかけに、リハビリテーションの一環として、美容を取り入れることで患者さまの生活の質を向上させたいと考えるようになりました。
高齢者が美容を楽しむことを通じて、心身の健康を促進する介護美容分野に強い関心を持ったんです。
ただ臨床時代は、その想いを行動に移せず。介護老人保健施設へ異動になって、それなりに時間ができるようになったタイミングで、介護美容の専門学校に通い始めました。
専門学校では、セルフでもおこなえる簡単なスキンケアやメイクの方法を学び、それをリハビリテーションに生かす考え方や知識、技術を習得しました。
木本さんがおこなっている介護美容や展望を教えてください!
地域の高齢者向けに介護美容事業を展開しています!
現在は、地域の高齢者向けに介護美容活動をおこなっています。
具体的には、地域センターでの美容講座や、老人ホームでのメイクイベント企画などさまざまです。
美容イベントでは、今後プロの美容師と協力して、入居者にヘアカットやメイクを提供していこうと考えております。それにより、入居者が見た目の変化を楽しみ、心理的な満足感を得ることにつながります。
入院していたり、施設で過ごしていたりする高齢者の多くは、見た目に気を遣ってもらえず、自分でおしゃれをする機会も少ないです。
健常者でも、新しい服装や化粧によって一日のモチベーションなどが変わります。これは高齢者の方々も同じなんです。
身体の健康だけでなく、心の健康も重要であることを強く感じています。
私自身の活動でお話しすると、美容を通じて自分に自信を持ち、前向きな気持ちで生活することがより健康につながると考えています。
高齢者の方々が年齢に関係なく美容を楽しむことで、日常生活に喜びを見出し、積極的に社会と関わろうという意欲が生まれるはずです。
そのため、いつまでも年齢に関係なく、少しでも綺麗で自分らしく居られるよう手助けしていきたいです。
私以外にも介護美容をおこなっている方は増えましたが、今後はより介護美容をさらに普及させたいです。特に、介護美容がもたらすポジティブな効果を広く認知させたいと考えています。
美しくなることで、その方の心身の健康がより改善されるという研究結果もあるので、より多くの高齢者が介護美容を享受できる環境をつくりたいです。
また将来的には、介護美容のスクールを運営して、次世代の介護美容師を育成したいと考えています。
それにより、介護美容の専門知識と技術を習得した人材が増え、多くの高齢者が笑顔で過ごせる社会をつくりたいです。
THERA-FILを通して伝えたいことを教えてください!
挑戦を恐れないでください!
メディアを通して、自分の可能性を広げるために挑戦を恐れないことを伝えたいです。
私は理学療法士の資格を持つだけでなく、介護美容という新たな分野に挑戦し、自分のスキルをさらに高めることができています。
私自身が経験してきたように、臨床以外の異なる分野でも関係なく興味をもち、恐れず挑戦することが大切だと考えています。
多様なスキルを良いとこ取りで習得し、引き出し増やすことで、より多くの方々に貢献できる可能性が広がるはずです。
理学療法士としての知識と経験をもとに、新しい分野に挑戦することを恐れず、自分のキャリアを築いていってほしいです。
木本 綾(きもと あや)
理学療法士の資格取得後、現在は地域センターでの美容講座や、老人ホームでのメイクイベント企画を通して高齢者を笑顔にするためのサポートをおこなっている。年齢に関係なく、自分らしい美しさを保ち、毎日を前向きに過ごしてほしいという想いで日々活動中。