【森本恭平 / 鍼灸師】鍼灸治療を普及させて、健康で過ごせる方を増やしたい！

森本恭平（もりもときょうへい）

鍼灸師の資格取得後、整骨院で勤務。店長を勤め、部下のマネジメントや店舗経営の経験を積む。その後個人事業主として独立し、現在は株式会社HAUOLAで代表取締役として鍼灸整体事業、治療家コンサルティング事業など幅広く活動中。

セラピスト取材メディア『THERA-FIL』は、平均寿命ではなく健康寿命を延ばすために、病院以外で本当の健康を届けるために活躍しているセラピスト（Therapist）を1つの記事（Film）として取り上げています。

整骨院勤務から会社経営に至るまでにどのようなストーリーがあったのでしょうか。

森本さんのFilmを覗いてみましょう。

森本さんが鍼灸師になろうと思ったきっかけを教えてください！

腰痛で鍼灸師の方にお世話になったことがきっかけです！

小学生から高校生にかけて野球をおこなっていたのですが、高校時代は甲子園目指して練習に励んでいましたが、急性腰痛になってしまいました。

あまりにも痛すぎて動けなくなったのですが、父が紹介してくれた鍼灸院で施術をしてもらうと痛みが取れたんです。

その当時、すごい仕事だと思いましたし、こんな世界があるんだと思ったことを覚えています。もともと身体に興味があったことや、人の役に立てる仕事に就きたいと思ったので、鍼灸師を目指しました。

プロ野球選手を目指した時期もありましたが、実力の差を感じて現実的ではありませんでした。そんなときに鍼灸師に出会ったので、良い意味で別の可能性を見出せた瞬間でしたね。

整骨院勤務での経験を生かし、現在は鍼灸師として独立しています！

学校卒業後は国家試験が不合格だったので、1年間浪人しています。2回目の国家試験で合格し、整骨院に就職しました。

就職2年目のときに東京へ店舗を出すことになったので、立ち上げメンバーとして東京へ異動になったんです。立ち上げから2年後に店長となり、4年程度店長を勤めました。

東京進出後は、睡眠時間以外は動いているぐらい働いていました。

店長業務を含め、部下のマネジメントや中間管理職としての業務、お客さまへの施術、勉強や練習などとても忙しい日々でしたが、今では大切な下積み時代だったと思っています。

特にマネジメントでは、会社の目標と従業員の長所を引き出すためのバランス調整が難しかったです。外部へマネジメントの研修を受けに行くこともありました。

4年店長を勤めた後、同期が整体の会社を立ち上げていたのでその会社へ転職しました。鍼灸以外の治療方法も経験させていただき、1年半勤めて独立しています。

店長という肩書きがあるなかでの転職は申し訳なさもあり、葛藤しました。しかし、自分の将来のビジョンがあり、自分を成長させたかったので独立を決めました。

鍼灸師を目指す時点で30歳までに独立したいと決めていたことや、同期に独立したほうが良いと言ってもらったことで前に進むことができましたね。

独立直後は奈良や東京、大阪と複数活動拠点を持っていましたが、結婚を機に拠点を東京に絞って活動するようになったんです。

鍼灸整体事業や治療家コンサルティング、プロデュース事業をおこなっています！

治療家コンサルティング事業は、今から始動する予定ですでに開業されている方やこれから開業したい方に、私が今まで経験した知識や経験をお伝えしているんです。最終的には、スクール運営や開業支援までサポートしたいと考えています。

鍼灸整体事業では、年内にも新しく３店舗をオープンする予定です。店舗展開を目標としており、5年で100店舗展開して鍼灸の良さを多くの方に広げたいと思っています。

店舗展開すると従業員の採用が不可欠となりますが、一度鍼灸の現場から離れた方や現在の職場から転職を検討されている方などの既卒者や退職者を採用のターゲットとしています。

すでに知識の土台がある方に、私が伝えられる知識を伝えていきたいので、新卒者は対象としていません。

鍼灸師に特化したコミュニティをつくりたいと思っています！

選ばれる、治せる、稼げる鍼灸師を育成したいと考えています。

1人で活動するというより、グループコンサルもおこない、周囲の鍼灸師からのアドバイスを言い合える環境をつくりたいです。

みんなで学んでいきたいという想いがあり、一人職場の方やどこに相談すれば良いか分からない方などの相談場所となれれば嬉しいです。

この事業のなかでも、スクールや人事採用につなげていきたいと考えており、全部自社で完結できる流れを目指します。

さらには店舗展開はもちろん、不動産やWeb制作、マーケティングなど店舗運営に必要な業務をどんどん内製化していきたいと考えています。

歴史のある鍼灸の治療率を上げていきたいです！

鍼灸は、2000年前からある治療手段だと言われています。今も鍼灸治療が残っているのは効果がある証拠だと思いますし、WHOにも認められています。

しかし、現在の鍼灸治療率は保険診療で5％。これだけ歴史があるものにも関わらず、利用率がとても少ないんです。

私は、鍼灸の治療率を50％にしたいと考えています。鍼灸の治療率を上げれば多くの方が健康で過ごせると思っています。美容室で髪を切るぐらい鍼灸を当たり前の存在にしたいです。

ただそれを達成するには私だけの力では難しいので、鍼灸師の方の力を借りて一緒に鍼灸の普及率を向上できればいいですね。

鍼灸師の皆さん、これから鍼灸師になる皆さん、ぜひ一緒に鍼の治療率を上げていきましょう。