【平林 克彦 / 作業療法士】一人ひとりの人生に寄り添って、自分らしさを提供したい!

【平林 克彦 / 作業療法士】一人ひとりの人生に寄り添って、自分らしさを提供したい!

平林 克彦(ひらばやし かつひこ)

資格取得後、6年で急性期や回復期、訪問リハ、外来などを経験し、病院を退職。個人で活動を開始した後、メディカル整体院アトリエでオーナー兼統括として活動。その後、2022年に『r∞ts メディカル整体院』を開院し、個貌(こがお)術を届けている。

THERA-FIL

セラピスト取材メディア『THERA-FIL』は、平均寿命ではなく健康寿命を延ばすために、病院以外で本当の健康を届けるために活躍しているセラピスト(Therapist)を1つの記事(Film)として取り上げています。

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作業療法士から『roots メディカル整体院』を開院し、個貌(こがお)術を届けるに至るまで、どのようなストーリーがあったのでしょうか。

では、平林さんFilmの世界に、行ってらっしゃいませ!

平林さんが作業療法士になろうと思ったきっかけを教えてください!

平林 克彦

姉が難病になってしまったのがきっかけです!

元々、アパレルの仕事か美容師に就こうと思っていました。私には姉が2人いるんですが、私が高校3年生のとき、片方の姉が難病にかかってしまったんです。

病気が判明してから、たまたま姉のノートを見つけてしまい、そこには生きる希望を見出せず、壮絶な苦しさが伝わる言葉が、感情のままに書いてありました。

それを見て、なんとか助けてあげたいと思い、最初は医者になることを考えましたが、それまで全く勉強をしてこなかったので無理だと思い、高校の先生に相談したんです。そのときに、理学療法士や作業療法士という職業を教えてくれました。

辛い思いをしている姉や、姉と同じような症状で生きる希望を失った方と、正面から向き合えるのが作業療法士だなと、当時の自分なりに判断して、作業療法について調べました。

すると、たまたま次の日にオープンキャンパスがある東京の学校を見つけたんです。それも私の地元の長野県から無料でバスが出ていました。先生から「明日学校には来なくていいから行ってみな」と言われて東京まで行ったんです。

オープンキャンパスで、作業療法士とはどういう職業なのかを改めて認識し、その学校の教員に、「家から遠いので、今日面接してくれないですか?」と言いました。するとなんと、本当に面接してくれて。東京まで来た経緯を説明すると、「成績とか関係ないからウチに来なさい」と言ってもらえたんです。

ここからが、私の作業療法士人生の始まりです。

作業療法士の現場を経験してどうでしたか?

平林 克彦

その人らしさって大事だなと実感しましたね!

正直、学生としての勉強や実習は、全然つまらなかったですね。なんだこれはと思いました。しかし、ふとした瞬間に、作業療法士っておもしろいかもと思い始めた瞬間があったんです。

そう思い始めたのは、学校の先生が、「作業療法士はその人らしさを目指す職業で、その人らしさを獲得するお手伝いをするのが作業療法士の魅力だよ」と話してくださってからでした。それを聞いて、単純にその人らしさって奥深そうだなと思ったんです。

評価実習でデイサービスに行った時に、レジュメをつくると思うんですけど、担当の利用者様の長期目標をマジックの取得にしたんです。その利用者様は、友達がいないとおっしゃっていました。マジックが好きで手品ができるようになることで、周囲の方と仲良くなりたいということから、マジックの取得を長期目標にしました。

すると、バイザーの方にめちゃめちゃ笑われて、めちゃめちゃいじられました。同時に「その考え方、いいと思うよ」と褒められました。それからその目標に向かってリハビリを頑張る利用者様のサポートをしていて、作業療法士っておもしろいなと改めて思いました。

その人らしさって本当に大事だなと。

資格を取得して就職したのが、日本一の病院を目標に掲げていた病院でした。日本一を目指す病院だから就職を決めたのですが、実際に現場に出てみると、病院という大きな組織で、やりづらさを強く感じました。

急性期や回復期、訪問リハ、外来など6年で経験しましたが、今のままでは、自分が思い描いていた自分らしさを獲得する理想のリハビリを提供することが、なかなか難しいことに気づいたんです。

病院全体からすれば、一人の作業療法士に過ぎないですが、どうやったらこの病院を日本一にできるのかを必死に考えて行動しました。正直、それが一番苦労しましたね。

平林さんが現在の事業を始めたきっかけを教えてください!

平林 克彦

病気になって、いつ人生が終わるかわからないと察したのがきっかけです!

作業療法士として6年ほど勤めた後、改めて何がしたいのかと自分自身と向き合い、目の前の患者様の自分らしさを提供したいという想いを再確認しました。

また、作業療法士として勤めているときに、患者様から「退院した後もリハビリを受けたい」というありがたいお言葉を頂いていたのも、個人で活動を開始した理由の一つです。

一番の決め手は、私がガンになってしまい、いつ人生が終わるかわからないという経験をしたことです。現在は、克服することができましたが、もしかしたら明日人生が終わるかもしれないという経験をして、自分はまだ何も成し遂げてないぞ・・・と強く思いましたね。

やりたいことがあっても、やれずに人生が終わる可能性がこうも身近に存在することを、自分自身が経験し、改めて人生を見直し、すぐに独立を決意しました。

独立した当初、中国で自費リハに挑戦しようと動いていましたが、コロナの影響で諦めました。その後、メディカル整体院アトリエでオーナー兼統括として活動し、2022年に『roots メディカル整体院』を開院しました。

平林さんの現在の事業の内容について教えてください!

平林 克彦

一人ひとりの個貌(こがお)と整体を提供しています!

現在は、スポーツ選手やモデルさん、インフルエンサーなど幅広い業界の方を施術させていただいております。店舗も新店舗もオープンし、海外への展開も挑戦中です。

メインは個貌(こがお)と整体セラピストとしての活動ですが、セミナー講師やセラピストの教育などの活動もおこなっています。

なぜ個貌(こがお)なのか。まさにこれが自分らしさです。美容整体の勉強をしていくうちに気づいたんです。人それぞれで美貌の概念が違ったり、個性的な顔だったり、個人の顔ってみんな違うんだなと。

そこで、自分の商品として、個貌(こがお)をつくりました。現在も個貌(こがお)は完成しているわけではありません。日々、最先端の知識と技術を学び、進化させています。

事業への平林さんの想いを教えてください!

平林 克彦

お客さま一人ひとりの人生に寄り添いたいという想いがあります!

私は、あなたの人生に寄りそうという想いを込めて、『今後の目標はありますか?という会社をつくりました。活動を通して、健康や予防の大切さ、美容の楽しさを伝えたいと思っています。

いくら予防が大事といっても、健康は意識の高い人でない限り、正直落とし込むのが難しい。どんなに予防していても、病気やけがをしてしまう可能性はあります。仮に、病気になってしまったとしても、なった後の人生があるわけです。

なる前の人生だけでなく、なった後の人生も大切にしたい。その想いで活動しています。

rootsには、美容目的だけでなく、健康予防を目的に通ってくださっている方もいらっしゃいます。すごく幸せなことですよね。数多くの整体院の中から、rootsを選んで通ってくださっている方に、少しでも多くの価値を与えられるよう、お客さまの人生や大切な家族、大切にしている方まで大切にできる会社でありたいと思っています。

平林さんの今後の目標はありますか?

平林 克彦

リハビリが必要な方に、必要なリハビリを届けたいです!

個人的には、世界で通用する治療家を目指しています。そのために、日々知識と技術に磨きをかけています。そして、美容と健康予防をよりたくさんの方に提供したいですね。

平林 克彦 目標

そして、私と同じように個貌(こがお)の価値を提供してくださる仲間をどんどん育てていきたいと考えています。

最終目標は、本当に医療や自費のリハビリを必要としている方にサービスを届けることです。

なっちゃった後の人生もサポートしたいからこそ、たくさんの方々が安心して利用できるように、しっかりと医師もいる自費リハや訪問看護の施設を立ち上げるのが目標です。

THERA-FILを通して伝えたいことはありますか?

平林 克彦

いつ人生が終わるかわからないので、後悔しないように生きて欲しいです!

作業療法士という職業は、素敵な職業です。その方の大切なお身体を触らせていただく職業だし、その方の人生を身体的にも精神的にも変えることができる職業だと思います。素敵な仕事ですが、自分にも自分の人生がある。だからこそ資格に縛られないでほしい。

資格を取得したからといって、病院で働くだけがすべてではなく、いろいろな働き方があります。固執する必要はないんです。

私が経験したように、人生に絶対はなく、いつ終わってもおかしくありません。自分の人生は一度きりです。

絶対に後悔しないように生きてほしい。そう思っています。

roots メディカル整体院

 

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