セラピスト取材メディア『THERA-FIL』は、平均寿命ではなく健康寿命を延ばすために、病院以外で本当の健康を届けるために活躍しているセラピスト(Therapist)を1つの記事(Film)として取り上げています。
事務員として勤務していた根本さんが言語聴覚士となり、言語聴覚士やセルフコーチングの活動をおこなうまでにどのようなストーリーがあったのでしょうか?
根本さんのFilmを覗いてみましょう。
目次
根本さんが言語聴覚士になろうと思ったきっかけを教えてください!
今後も安定した職業だと思ったからです!
以前はメーカーの事務として勤務していました。実は、私が20歳を過ぎた頃に父が病気で亡くなったんです。
当時の私は安心や安定、安全という価値観を大事にしていたんですが、父の死をきっかけに自分が資格を持っていない状況や、将来の見通しが立ちにくい事務を続けることへの不安が大きくなっていったんです。
そんななか、NHKのあるテレビ番組で言語聴覚士の方の特集が放送されていました。脳血管障害を患い、上手く言葉を発することができない失語症の症状がある方が、リハビリを通して回復するまでの過程を追うドキュメンタリーでした。
私は、そのドキュメンタリーを観て、言語聴覚士の仕事に深く興味を持ったんです。
また、国家資格を取得することになるので将来が安定していそうだなと考え、言語聴覚士を目指すことを決意しました。
現場に出てみての感想を教えてください!
自分の力不足を感じることが多くありました!
資格を取得後、2年間勤務した総合病院が維持期と回復期のリハビリをおこなう病院で、維持期の患者さまが多いところでした。
就職前の言語聴覚士の印象は、病気になる前のように口から食べものを食べられるようにサポートする仕事だと思っていましたが、就職した病院では思い描いていたものとは違ったんです・・・.
維持期の患者さまは、寝たきりでご高齢の方が多く、胃瘻や経鼻栄養を受けている方も入院されていました。そのような方々に口腔ケアなどはおこなうんですが、口からの栄養摂取能力を再獲得するという目的で介入することは少なかったんです。
改善よりも機能を残存させるために介入することが多かったので、自分はお役に立てているんだろうか・・・と、理想と現実とのギャップやもどかしさを感じていました。
ただ、回復期のリハビリでは、私が関わることで機能を回復していく過程を追うことができたのでとてもやりがいを感じました。
総合病院で勤務を続ける予定でしたが、主人の転職を機に総合病院を退職することになったんです。そして現在の職場である小児の施設に移ることになりました。
小児の施設では、ご家族との距離が近いので、お子さまの相談をヒアリングして、それをもとに一緒に目指すゴールを設定し、ご家庭で取り組んでもらいたいことをお伝えし、ご家族さまと協力してゴールを目指しています。
私とご家族さまが二人三脚で進めていく形を取ることができているので、とてもやりがいがあり、言語聴覚士になって良かったなと改めて感じますね。
根本さんが現在の活動を始めるきっかけはなんですか?
セルフコーチングに関する講座を受講したことがきっかけです!
きっかけは2022年の11月に、『ライフデザイン講座基礎クラス』というノートを使ったセルフコーチングの講座を受講したことです。
受講した理由は、人生の物足りなさを感じたからでした。それまで社会人入学で言語聴覚士になったことや働き方をフルタイムから非常勤するなど、自身のやりたいことを優先して生きてきました。しかし、夢や将来を改めて考えたときに、私の人生はこのままで良いのかなとどこか物足りなさを感じたんですよね。
元々ライフプランを組むことが大好きで、よく考えていました。しかし、この先50年このまま進むのかと思うと面白みがないなと。
そこで、以前から存じ上げていた方からセルフコーチングを学ぶことにしました。
実際に受講してみると、幼少期の経験から自分はほか者から愛されない、認められないという意識が現在の自分に影響して、将来に希望が見出せていないことに気づくことができたんです。
みなさんのなかにも仕事やお金、恋愛などの悩みを抱えていらっしゃる方は多くいると思います。そのセルフコーチングを通して、悩みを解決するノウハウを知っていたとしても根幹にある意識や思い込み、捉え方が変わらないと何も変わらないことを知りました。
私自身、誰かに何かを伝えたいと考えたことはなかったのですが、初めてセルフコーチングの魅力をほかの方に伝えて、多くの方の助けになりたいと思うようになりました。
根本さんの今後の展望を教えてください!
セルフコーチングの講師として活動する予定です!
現在は、私自身がセルフコーチングを伝える講師になるために学んでいる最中です。
講座の内容は、ノートを用いて自身の感情の変化(以後、こころの声と表現)がなぜ起こったのかを記録し、自分自身を深く知ることで自分を上手くコントロールする術(すべ)を4か月の期間で学ぶ講座です。
私は、こころの声を聞くことがすべて(働き方、人間関係、お金、家庭、健康)の土台を創り、個人的に叶えたい夢や生き方を得ることにつながると思います。そのこころの声と向き合う手段として、セルフコーチングを多くの方に伝えていきたいと考えています。
2023年6月〜8月に‘‘こころの声を聞いて暮らしを整える無料質問会‘‘を計5回開催し、16名の方に参加いただきました。同年10月からオンラインサロンを設立する予定で、8月の段階で8名の方がサロンに入会することが決まっています。
2024年の1月から、正式にセルフコーチングの講師として活動を開始する予定です。
根本さんが現在取り組んでいる活動に込めている想いを教えてください!
仕事や子育てなどで忙しい方の力になりたいです!
忙しい方ほど心にも時間にも余白を持てず、自分が本当に大切にしたいことを見失いがちです。ほっと余白のある毎日を送るためには、心の奥にある不安や焦りを手放す必要があると思います。
私は仕事や子育てで忙しいなかでも、自分が本当に大切にしたいことを見つめたい方へセルフコーチングを伝えていき、自身のこころの声と向き合う重要性を伝えたいです。
自身のこころの声と向き合うことは、人間関係においても重要です。人間関係は大きく2種類に分かれており、自分が仲良くしたいと思う方との付き合いと何かの目的が絡んだうえでの付き合いです。
自分が無理をして人付き合いをしても、次第に疲弊し心や身体の健康も損なう可能性が増すばかりです。自分が仲良くしたいと思える方なのかを見つめたうえで人付き合いをしていくことが、大切にしたいことを大切にできる人生へと繋がります。
講座には1DAYレッスンと4か月の継続講座があります。講座の価格に関しては、1DAYレッスンは講師によって異なり、4か月の継続講座は個人セッションやグループコンサルが付いているものの、人によっては高額と感じるでしょう。
だからこそ、お互いのミスマッチがないようにまずは1DAYレッスンを受けていただきたいです。レッスンで受講する価値があると感じて継続講座を受講したいと思ってくださった方には、その後無料面談を経て4か月講座に進んでもらうという流れになります。
私は2024年の1月から講師として活動する予定ですが、家族計画との兼ね合いもあるのでまずは1DAYレッスンの講師から始めたいと考えています。2024年の秋頃から4か月講座の講師として取り組んでいきたいですね。
個人的におこなう予定のオンラインサロンは、セルフコーチングとの親和性が高いのでオンラインサロンのメンバーを徐々に増やして、長く運営していけるといいなと思いますね。
THERA-FILを通して伝えたいことはありますか?
自分がやりたいことを導き出してほしいです!
まず、理想と現実との間にギャップを感じたとしても、自分を責めないでほしいです。
セラピストを志す多くの方は、人の助けになりたいという貢献や奉仕の想いがある方ばかりだと思います。
やりがいを感じる部分もありますが、志が高いからこそ、現実とのギャップを感じる方も多いと思います。ただそこで、その道を選択した自分を責める必要はないと思います。
それまで志してきた気持ちはその方の素直な気持ちだと思うので、上手くいかないことが多くてもどかしいという感情も含めてすべて認めてあげてほしいです。
その感情を自分で認めて寄り添ったうえで、この先どのように行動すれば個人としても社会人としても、より良い人生を送れるのかを見つけてほしいです。
必ず自分のなかに答えがあると思うので、それを見つけて自分が思い描いた幸せな人生を送っていきましょう。
根本 りえ(ねもと りえ)
事務職として勤務。テレビで言語聴覚士の存在を知り、言語聴覚士を志す。
資格取得後、2年間総合病院を経験し、現在は小児施設で勤務。
自分の人生を見つめなおすためにセルフコーチングを学び、
こころの声と向き合う重要性を広めていきたいという想いを胸に日々活動中。