【かず / 作業療法士】勉強は嫌いなくらいがちょうど良い!!

【かず / 作業療法士】勉強は嫌いなくらいがちょうど良い!!

かず

作業療法士の資格取得後、総合病院に8年間勤務。病院に勤務する傍ら、SNSで情報発信をはじめ、病院退職後は個人事業主としてセミナーの講師として活動する。多くのセラピストが脳画像に対する苦手意識をなくすことを目標に掲げ、日々活動に励んでいる。

THERA-FIL

セラピスト取材メディア『THERA-FIL』は、平均寿命ではなく健康寿命を延ばすために、病院以外で本当の健康を届けるために活躍しているセラピスト(Therapist)を1つの記事(Film)として取り上げています。

THERA-FILって何のメディア?
THERA-FIL

病院を退職後、脳画像のセミナー講師活動に至るまでにどのようなストーリーがあったのでしょうか。

かずさんFilmを覗いてみましょう。

かずさんが作業療法士になろうと思ったきっかけを教えてください!

かず

訪問介護で寝たきりの方が多かったのがきっかけです!

安定しているイメージがあった公務員になろうと思い、試験を受けたんですが、不合格になってしまったので、高校卒業してすぐは公務員試験の勉強のために専門学校に通っていました。

それと同時期に、祖母が亡くなってしまったんです。

祖母は認知症を患っており、認知症が進行するにつれ、会いに行っても私のことが誰だか分からないのではないかという怖さがあり、会いに行くことができませんでした。

そんな祖母が亡くなった後に、もっと私にできることがあったのではないかと考えるようになり、介護の道を志すようになりました。

その後、4年ほど訪問介護の仕事をおこなっていたんですが、訪問先には非常に多くの寝たきりの方がいらっしゃったんです。

その方々のカルテを見るたびに、どうして寝たきりになってしまったのかと疑問に思っていました。

それからは医療の道に進むことを決めたんですが、看護師かリハビリ職で迷っていたんです。

ただ、当時は今よりも男性看護師の数も少なく、看護師として働いてるイメージが湧かなかったので、リハビリ職である作業療法士の資格を取るために養成校へ入学しました。

かずさんが脳画像に注目した経緯を教えてください!

かず

このままではいけないと考えたのがきっかけです!

同じ病院の系列で8年勤めたんですが、ちょうど新型コロナウイルスが流行し始めた頃に異動になったんです。

当時は作業療法士としての仕事が全くできず、雑用のような仕事ばかりをおこなう毎日でした。

それでも周囲はそれほど危機感もなく、少し嬉しそうだったのが印象的だったんです。

今の生活が、この先一生続いたらどうしようと考えるようになり、このままではいけない、何か行動を起こさなければならないと感じていました。

そこで、今の時代だったらSNSを有効活用するべきだと思ったんです。

画像診断に焦点を当てたのは、みんなが苦手としている分野だからこそ、それを選ぶことで多くの方に見てもらえると考えました。

かずさんの現在の発信や講師活動について教えてください!

かず

脳画像や急性期のリスク管理などに関するセミナーを開催しています!

最初の2年間は、病院で働きながらSNSの発信などをしていました。現在は個人事業主として、脳画像や急性期のリスク管理などに関するセミナーの開催しています。

元々病院内の勉強会などで、講師を経験していたこともセミナーを始めた理由の一つです。

かず 活動

現在は集客に力を入れていませんが、当初はInstagramや公式LINEで企画などを開催して、現在公式LINEの登録者数が7000人まで増えました。

セミナーは基本的に私が開催していますが、病院など外部からの要請で開催することも年に数回あります。

セミナーの特徴として、資料が細部までつくり込んであるセミナーほど当日に来る方が極端に減るので、資料の内容は最小限にしているんです。

Instagramでさまざまなセミナー資料を拝見しましたが、最初から資料が出来上がっているものが多いんです。

申し込みだけをおこない、資料の情報だけを得てセミナーに参加しないといったリスクを減らしていきたいと考えています。

ですので、私のセミナーではあえて資料で得られる情報量を少なくし、参加者の方が書き込みをして自分なりの資料をつくっていただけるように、余白が多くなるように意識しているんです。

かずさんがセミナーやSNSでの活動にかける想いを教えてください!

かず

誰もが同じ質の医療を提供できるようにするべきだと思います!

今の医療および介護従事者は、頑張りすぎだと思うんです。毎日100%以上のものを求められているように感じます。

現場では、経験年数や勉強にかけている時間などで介入の幅も異なるので、私が病院で働いていた頃はマニュアルを細分化して作成することで、誰でも同じ質の医療を提供できるようにするべきだと考えていました。

私はそれを病院側にも進言したんですが、病院では個性がなくなるという理由で却下されてしまったんです。

今でもその考え方は変わりませんが、医療業界全体を変えるというよりも変わりたい方だけが変わればいいという考えをもとに活動しています。

かずさんは今後どのように活動していきたいと考えていますか?

かず

3000名の方にセミナーを受講していただくことです!

将来的に、すべてのセミナーを無料開催していきたいと考えています。

それと同時に別の業種にチャレンジし、セミナーの無料分を補填できる働き方を目指していきたいと思っています。

無料開催することで、より多くの方にセミナーを受講していただき、苦手なことを楽しいと思えるようにしたいんです。そのほうが、皆さん楽しく仕事をおこなえると思います。

かず 展望

今年も無料セミナーを開催予定ですが、1日~2日で画像の読影スキルを初心者から中級者へ引き上げるというコンセプトを掲げているんです。

今年は、3000名の方にセミナーを受講していただくのが私のミッションです。

セミナーでの利益より、私の講師活動によって3000人が画像の読影に対する苦手をなくしたという実績をつくることを目標としています。

THERA-FILを通して伝えたいことはありますか?

かず

セミナーをエンターテイメントとして捉えてください!

医療業界は、一生勉強しなければいけないと言われることが多いですが、別に勉強を好きになる必要はなく、嫌いなくらいがちょうど良いと伝えたいです。

勉強を頑張ろうと意気込み、ほとんど毎日セミナーを受講していると目標を高く見積もりすぎてしまい、達成感を感じられずどこかで限界がきてしまいます。

ですので私は、セミナーをエンターテイメントとして考え、勉強を純粋に楽しいと考えられるようになってもらいたいです。

 

error: Content is protected !!