【Rui / 理学療法士】自己満足で終わらないセラピストを輩出したい!

【Rui / 理学療法士】自己満足で終わらないセラピストを輩出したい!

Rui(るい)

資格取得後、総合病院や整形外科クリニック、通所リハビリテーション施設での勤務や大学でのティーチングアシスタントと並行して大学院修士課程を修了。大学院卒業後は脳卒中急性期病院を経験。整形外科クリニックへの転職を機にWEBメディア『forPT』を立ち上げる。noteやオンラインサロン、Instagramを通じて自身の知識や経験を発信している。

THERA-FIL

セラピスト取材メディア『THERA-FIL』は、平均寿命ではなく健康寿命を延ばすために、病院以外で本当の健康を届けるために活躍しているセラピスト(Therapist)を1つの記事(Film)として取り上げています。

THERA-FILって何のメディア?
THERA-FIL

正社員として勤務していた理学療法士が限られた時間を最大限使って、WEBメディアの創設、運営に至るまでにどのようなストーリーがあったのでしょうか。

RuiさんFilmを覗いてみましょう。

Ruiさんが理学療法士になろうと思ったきっかけを教えてください!

Rui

両親に医療職を勧められたのがきっかけです!

家族や自身の病気やけがをきっかけに理学療法士を目指す方が多いと思いますが、私自身は大きなけがをしたり、身近な方が理学療法を受けたりする経験はありませんでした。

私の実家はリンゴ農家を営んでいるのですが、その両親に幼い頃から医療職を勧められていたんです。医療職であれば手に職をつけることができ、需要も高いからだと思います。

医療職を探すなかで、どの資格取得を目指すべきか悩みました。医師や作業療法士などの選択肢があり、私なりに医療職を調べてみたんです。

すると、理学療法士は患者さまとマンツーマンで関われる点や、患者さまの身体の本質的な部分を追求できる点が魅力だと感じました。

理学療法士は私の性格に合うと確信し、資格取得を目指すことにしたんです。

理学療法士になってみてどうでしたか?

Rui

患者さまの症状や能力を改善させる難しさを感じました!

養成校に入学するまで理学療法を受けた経験がありませんでした。そのため、具体的な理学療法士のイメージはなかったんです。

座学や実習の課題をクリアしていく過程で、理学療法士の仕事に対する理解が徐々に深まりました。

養成校卒業後は大学院に進学し、並行して総合病院や整形外科クリニック、通所リハビリテーション施設の非常勤職員として勤務しました。

実際に理学療法士として現場に出ると、探求心を持って患者さまと深く関わることができる喜びがある一方で、難しさも感じたんです。

思うように患者さまの症状や能力を改善させることができず、悩む日々が続きました。この経験は現在の活動にも生きる部分があったと感じています。

この時期には非常勤職員としての臨床業務だけでなく、大学でのティーチングアシスタントのアルバイトも経験しました。

Ruiさんが現在の活動に至った経緯について教えてください!

Rui

学んだ知識をアウトプットし、周囲の方の役に立ちたいと思ったからです!

大学院を修了後、横浜市にある急性期病院に常勤職員として採用され、脳卒中の患者さまを専門的に診療している病院で、2年間の臨床経験を積みました。

急性期病院を退職後、現在の活動を開始する転機になったのは整形外科クリニックへの転職でした。

大学院を卒業後、臨床での業務はやりがいを感じる一方で、日々の何気なく過ぎていく時間に物足りなさを感じていたんです。

患者さまの役に立つ内容かつ、私自身がワクワクするような活動を模索し、インターネット上での発信をおこなうことに決めました。

資格取得後は、患者さまの症状改善に難渋する経験がありましたが、あるとき知識を上手に活用できたことで、患者さまの症状を明確に改善させることができたんです。

その当時の私のように、知識の扱い方を学ぶことで救われる患者さまが全国にはたくさんいるのではないかと感じ、臨床経験や大学院で学んだ知識を発信することにしました。

Ruiさんの現在の事業内容について教えてください!

Rui

セラピスト向けのWEBメディアを運営し、知識を発信しています!

現在は、セラピスト向けのWEBメディア『forPT』を運営しています。

Instagramやnote、オンラインサロンで週に3回以上情報発信をしており、内容は運動器の知識が中心です。Instagramはアカウント開設から約4年が経過し、取材時点でフォロワー数は約1.8万人になりました。

Rui 活動

Instagramでの発信を継続するのは大変ですが、セラピストに有益な情報を届けられることがやりがいになっています。

Instagramでは、1回の投稿で発信できる情報量は限られています。しかし、Instagramは利用者数が多く、ちょっとした空き時間に閲覧しやすいコンテンツのため、多くの方の目に留まりやすいのが特徴です。

取材時点での利用者数は、オンラインサロンが約200名、noteのサブスクリプションが約100名となっています。

最近では、ダイレクトメッセージなどを用いてフォロワーとコミュニケーションを取る機会も生まれるようになりました。

多くのフォロワーさまとのつながりが深まることも、オンライン上で活動する魅力の一つだと感じています。

現在、WEBメディア運営以外に臨床業務もおこなっているんです。週4日は訪問看護ステーションに勤務し、訪問リハビリに携わっていたり、レンタルサロンを利用して自費整体の業務も実施したりしています。

Rui ヨガ

また、妻がヨガインストラクターで、地域ヨガの開催にも携わっています。基本的には妻がインストラクターとして活動し、私自身は裏方として運営の役割を担当しています。

さらに、働き世代の健康増進や障害予防を目的に活動する『HARE-Fit』の共同運営をおこなっているんです。

私のほかに2名の理学療法士とともに、健康講座やSNSでの情報発信をしています。

Ruiさんが活動に込める想いを教えてください!

Rui

セラピストの自己満足では終わらせず、患者さまに還元できるサービスを提供したいです!

『forPT』の活動には、私自身が学んできた知識をアウトプットすることで自己成長につなげたいとの想いがありました。ただ、目的はそれだけではありません。

知識を発信することは、多くのセラピストに有益になると考えています。今まで知らなかった知識を得ることで、目の前の患者さまの症状を改善できるセラピストが増えてほしいという想いで活動しているんです。

Rui 想い

セラピストのなかには、勉強会に参加するだけで満足してしまう方が多いと感じています。しかし、セラピストにとって重要なのは患者さまの生活や症状を改善させられることです。

『forPT』では、臨床に役立つ知識の発信を心がけていますが、セラピストの自己満足で終わらせず、患者さまにまで還元できるサービスを提供していきたいです。

Ruiさんの今後の展望について教えてください

Rui

セラピストが直面する給料の問題に焦点を当てていきたいと思っています!

私の現在の目標は、セラピスト同士をつなぐ役割を超えて、セラピストが直面する給料の問題に焦点を当てることです。

業界の広範な変革を目指すわけではありませんが、これまでに得た情報発信のノウハウを活用し、給与問題に苦しむセラピストが自らの人生を豊かにするための本格的な支援をおこないたいと考えています。

Instagramでの質問コーナーを通じて、多くのセラピストから給料の問題について相談を受けてきました。

そのため、真剣に自己改革を望む数名のセラピストと密接に協力し、彼らが市場でより良い評価を受け、適正な報酬を得られるよう具体的な戦略を提供することに尽力します。

この新たな取り組みによって、セラピスト一人ひとりがその価値を正しく評価され、職業としての満足度を高められるように努めます。

給料問題の解決は難しいかもしれませんが、具体的な改善策を提案し、実践することでセラピスト自身がより豊かなキャリアを築く手助けをしたいと思います。

THERA-FILを通して伝えたいことはありますか?

Rui

トライ&エラーを繰り返しながら成長していきましょう!

現在ではインターネットやSNSが発達し、容易に世界中の方とつながることができます。学内や病院内といった限定的な空間だけでなく、病院外などの広い世界とつながりたいと考えている方も多いでしょう。

活動の軸を広めたい方でも、実際に行動できる方は少数派です。だからこそ、周囲と差をつけるためには積極的な行動が重要です。

さらに、活動を成功に導くためには世の中の需要を把握することが重要です。自身の強みを生かして、世の中から求められるサービスや活動ができれば、より多くの方とつながることができます。

いきなり事業を成功させたり、発信内容が拡散されたりすることは難しいですが、重要なのはトライ&エラーを繰り返し、方向性を調整することです。

これは事業をおこなう方に限定したことではなく、患者さまの症状を改善させていく過程でも同様です。

その需要に応えられるよう、挑戦していきましょう。

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