【石井 まなみ / 作業療法士】撮影体験を通して、幸せや笑顔が連鎖し続ける世界を創る!

【石井 まなみ / 作業療法士】撮影体験を通して、幸せや笑顔が連鎖し続ける世界を創る!

石井 まなみ(いしい まなみ)

作業療法士の資格取得後、約12年回復期病院に勤務。その後転職し小児分野で作業療法士として働きながら、撮影体験を通してさまざまな世代に幸せを感じて笑顔になってほしいという想いから作業療法士兼カメラマンとして活動中。

THERA-FIL

セラピスト取材メディア『THERA-FIL』は、平均寿命ではなく健康寿命を延ばすために、病院以外で本当の健康を届けるために活躍しているセラピスト(Therapist)を1つの記事(Film)として取り上げています。

THERA-FILって何のメディア?
THERA-FIL

作業療法士からカメラマンの道を歩むまでにどのようなストーリーがあったのでしょうか。

石井さんFilmを覗いてみましょう。

作業療法士になろうと思ったきっかけを教えてください!

石井 まなみ

病院見学した際に、作業療法士の仕事に興味を持ったからです!

私はおじいちゃんおばあちゃん子だったこともあり、小さい頃から高齢者の方に貢献できるような仕事をしたいと考えていたんです。

そのような考えがあったので、中学生のときも介護士の職場体験に行っていました。

最初からリハビリ関係の仕事に就きたいと考えていたのではなく、当初は社会福祉士になりたいと思っていたんです。

両親の勧めもあり、高校生になったタイミングで病院見学をしたときに、理学療法士や作業療法士、言語聴覚士が実際にリハビリしている現場を見学させてもらう機会がありました。

そこで、作業療法士の仕事を見て素人目にはいい意味で遊んでるように見え、なんとなくおもしろそうだなと思ったんです。

それからリハビリの仕事に興味を持ち、進路を決めるためにもリハビリテーション科のある学校のオープンキャンパスに参加しました。

オープンキャンパスでの作業療法体験のなかでマクラメの作成や革細工をおこない、このような作業を通して高齢者と関われるのなら楽しそうだなと思って作業療法士を目指したんです。

実際に臨床に出てみてどうでしたか?

石井 まなみ

現場だけじゃなくて、学問的に好きになりました!

学生のときの実習で、患者さまと関わることは楽しいなと思っていたんです。

ただ私にとって座学がとても辛く、なんでこんなに学び続ければいけないんだろうと常日頃感じていました。

病院に勤めたときも、やっぱり患者さまと話すことは好きだったんですが、1年目から3年目までは作業療法士のアイデンティティってなんだろうというところですごく悩んだんです。

悩むきっかけとなったのは、職場の先輩が「私は、作業療法がすごく好き」とおっしゃっていたことでした。

その先輩は、私にとってはとてもキラキラ輝いて見えたんです。

その先輩みたいに作業療法を好きだと言い切る自信はないし、作業療法とはなんだろうと思い続けていた時期がありました

なんとかその悩みを解決したいと考え、先輩が学んでいた作業科学を私も学び始めたんです。

それまでは、作業療法士は作業療法に特化しているべきで、追及しなければならないという考えがありました。

しかし、人それぞれ思い描く作業療法士像があり、私の考えも別にダメではないんだなと肩の力が抜けた気がしたんです。

それから、作業療法を学問的に学ぶことによって、とても私のなかで腑に落ちることが増えました。

深く学ぶなかで臨床現場に生かせる部分も多くなり、さらに学ぶことが楽しくなっていったんです。

現在の活動に至るまでの経緯を教えてください!

石井 まなみ

子どもが生まれて、一眼レフカメラを手にしたことがきっかけです!

小学生の頃からよくカメラに触れる機会があり、撮影することも好きでした。学生の頃の修学旅行では、「写ルンです」は欠かさず持っていましたね。

作業療法士になっても病院の中でカメラを使うことがあり、何か作業をしている風景や患者さまが頑張っている風景の写真を撮って、患者さまやご家族に見せる機会もありました。

私のなかで、仕事でもプライベートでも何かを写真に収めることが日常の一部となっていたので、カメラは生活から切り離せないツールとなっていったんです。

子どもが生まれたことをきっかけに、デジタルカメラよりも性能が良い一眼レフカメラを使用することが多くなりました。

撮影方法が今までのデジカメとは違い、背景をぼかすことで綺麗に被写体を撮ることができることに喜びを感じていたんです。

以前よりもカメラに対する興味が深まっていきました。

撮影方法を勉強していくなかで、ますますカメラが好きになり、何かを表現することに魅力を感じたのが、カメラマンになった最初のきっかけです。

現在の活動について教えてください!

石井 まなみ

作業療法士として働きつつ、業務委託でカメラマンをしています!

現在は小児分野で作業療法士として勤務しており、空いた時間を使ってカメラマンとしても活動しています。

14年近く作業療法士として回復期分野で勤務した後、現在は小児分野で勤務して3年目です。

作業療法士として勤務しながら、カメラマンとしても活動しています

石井 まなみ 活動

約2年間は、独学や巷に溢れているカメラ講座を受講して撮影技術を学びました。

一眼レフカメラは、設定によってさまざまな撮影方法があります。

たとえば、子どもを可愛く撮るためにカメラのマニュアル設定などで数値を自在に動かして、子どもだけがくっきり写して周りをぼかすなどです。

また、写真の撮り方や被写体を際立たせる構図を学んでいきました。

最初の頃は被写体となってくださる方をInstagramで集客して、1か月に1人ずつ写真を撮らせていただき、経験を積んでいったんです。

2023年にカメラマンの採用試験を受験し合格することができ、現在は業務委託という形でカメラマンとしての活動をおこなっています。

カメラマンとしての想いを教えてください!

石井 まなみ

カメラを通して幸せな気持ちを感じてほしいです!

私は作業科学という分野を学んで、作業の『機能・形態・意味』を考えるようになりました。

日常生活を過ごすうえで、作業が健康や幸福感にどのようにつながっていくのかを考える機会も増えていったんです。

たとえば、料理や洗濯物を畳むこと、手紙を書くことなども小さな作業です。

石井 まなみ 想い

カメラでは、写真を撮る側と撮られる側がそれぞれいて違う体験をしているんです。

撮る側は、写真を撮ることで相手の表情や姿を記録として写真に残します。撮られる側は、撮影を通して感じる喜びや写真を得ることができます。

私の考えとして、撮る側が一方的に幸せな感情を提供しているというより、撮る側と撮られる側が一緒に喜びや幸せな状態を創りあげることがカメラの魅力だと思うんです。

写真をお渡しするときに、お客さまのなかで気付きが生まれ、気持ちが前向きになり、勇気づけられたというお客さまにもたくさん出会えました。

この経験を通して、撮影するという作業も相手の心に影響を与えることを理解でき、病院という場所に限らずとも作業療法を提供できるんだなということに気づいたんです。

今後は、福祉や医療関係にカメラなどの作業体験を取り入れていけると、利用者さまや患者さまの幸福度も変わっていくと思っています。

今後の展望を教えてください!

石井 まなみ

作業療法士とカメラマンの仕事、どちらも大切にしていきたいです! 

現在は作業療法士としての仕事が大半で、カメラマンとしての仕事が1〜2割なので、最終的にはカメラマンの仕事を5割程度の割合で仕事をしたいと思っています。

石井 まなみ 展望

作業療法士としての自分と、カメラマンとしての自分どちらも好きなので、仕事量を増やしていったときに、自身の気持ちを客観的に考えながらバランスを取りたいなとも思っています。

カメラマンの仕事をしていたおかげで、作業療法士のままだとお会いすることができなかった方々にも出会えました。

反対にカメラマンだけだと、私の好きなおじいちゃんおばあちゃんと関われる機会が少なくなります。

作業療法士を辞めてカメラマン一筋で仕事をしていくというよりも、どちらの仕事も好きだから一緒にやりたいなという気持ちを強く思っています。

THERA- FILを通して伝えたいことはありますか?

石井 まなみ

小さな幸せに気づいて笑顔が連鎖する世界を創りたいです!

今ある小さな幸せに気づいてもらいたいです。振り返ったときに、あのとき楽しかったねという気持ちを思い出してもらい、それで幸せな気持ちになってもらえたら嬉しいなと思います。

幸せな気持ちになると人は笑顔になれるので、その笑顔を見て近くの方がまた笑顔になってくれると思うんです。

大きい規模でいうと笑顔がずっと連鎖し続ける世界が創れたらいいなと考えています。

医療従事者を目指す学生や今働いている方に向けては、自分の目の前にいる方にとって一番の味方で居てあげてほしいということを伝えたいです。

社会人になると、重要な決断をしなければならない瞬間や、他人の人生に大きく関わることが多々あります。

そのような場合、目の前にいる患者さまや大切な人がどのような気持ちでいるのかを相手の立場になって考え、相手にとって一番の味方で居てあげてほしいです。

そして、自分自身のことも大切するべきだと思います。医療系の学校に行ったから絶対にその職種に就かなければいけないと考える必要はありません。

自分がやりたいことがあればその考えや想いは捨てるべきではないと思います。

私であれば、作業療法士として勤務するなかでカメラと出会ったように、いろいろな職業を経験されてきた方と関わるなかでいろいろなことに興味を持つこともあると思います。

そのなかで自分がワクワクするものがあれば、たとえそれを仕事にしなかったとしてもぜひ取り組んでほしいです。

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